車のクーラーコンプレッサー交換

先に書いておきますが、今回凄い狭い部分の整備の為、写真は上手く撮れてません。整備に慣れてない人は、何を撮ってるのかわからないと思います。

  異音発生  

整備で難しいのは、何を替えるかの特定です。前回、写真を撮る時間が無くてバタバタと交換したウォーターポンプなのですが、今回の異音の原因はウォーターポンプだと思ってました。整備用聴診器で聞いてみて、こっちからも音がでていたからで、交換してみたらもう一つ音が出てる事に気が付きました。

見えますかね? エアコンのコンプレッサーです。正確に言うと、コンプレッサーのマグネットクラッチです。 クラッチ部だけスズキは部品が出るのですが、20万kmを超えてるのでリビルト(中古のコンプレッサーの壊れた部分だけ再生した中古以上新品未満品)と交換です。
先ずは車の整備をする人なら必ず持っている、クーラーガス回収機を準備します(大嘘です)。 これは高いので、まず個人で持ってる人は居ないので、かなりハードルが高いです。大抵は、クーラー関係は修理屋さん任せになると思います。
コンプレッサーはまず上から、電気の端子を外し、ホースを留めているボルトを緩めてホースを外して行きます。そして、テンショナーを緩めてベルトを外す段取りです。
コンプレッサーを替えるなら、リキッドタンク(乾燥剤)も一緒に替えます。通常はフロントバンパーを外すのですが、自分のはフロントに網があった跡からちょうど手が入ります。
こちらは新品です。何故リキッドタンクを替えるのかというと、エンジンオイルは1年毎の替える人は多くても、コンプレッサーオイルを1年毎に替える人は極端に少ないからで、リキッドタンクでクーラーガス内の水分を除去してコンプレッサーオイルの劣化を遅くさせる効果があります。
自分の車は、このリキッドタンクはボルト2本で下から留めてあるだけなので、ボルトを外して上に引っ張ると簡単に取れます。交換は簡単です。黒いのは、パスターが塗ってあるからですね。
次は本命の交換です。邪魔になるアンダーカバーを外します。
端子・ホース2本・ベルトを外したら、本体を固定しているボルト4本を外します。 これは下からじゃないと出来ません。自分は会社の4柱リフトを使ってます。
分かりにくいですが、本体を留めているボルト2本をこの状態で緩めてから、下から外します。
分かりにくいですが、本体を留めている下2本のボルトを外します。
下のボルトを2本抜いた後、上2本を抜こうとした時自重が掛かってボルトが外れにくくなりますので、手か工具が入りやすい方のボルトを最後に外します。今回は右上が最後でした。
リビルト品との比較です。この外したのは送り返すので、中のコンプレッサーオイルを全て抜いてしまいます。
親切にも、ホースの付け根にあるOリングも付属なので、2本分交換します。このサイズが意外とない(R134用ホース・Oリングセットとしては販売してる)ので、重宝します。
ホースのこのスリットに入ってるので、新しいOリングにコンプレッサーオイルを塗ってはめ込みます。
後は逆の手順で組み上げて、クーラーガスを補充します。そうそう、外したコンプレッサーから抜いたオイルとリビルトに入れる新しいコンプレッサーオイルは同量になる様に調整しないといけません。今回はほぼ同量だったので、そのまま取り付けました。
それでも怖いので、クーラーガス補充時に10cc、ガスに混ぜて補充します。ガスの補充口は2か所です。このクーラーガスのコンディショナーは、真空引き(ホース内の水分除去)とオイル補充と、素人でも簡単に扱えるようにガスをグラム数で補充(通常のはガス圧で補充する)出来るのでかなりおススメです。コンディショナーの本来の使い方、クーラーガスの清浄化とオイル交換が同時に出来て、尚且つガス量も調整出来ます。個人で買うには高くておススメ出来ません。 因みにコンディショニングは¥22000/1台が通常料金です。 後は音が出ないことを確認して終了ですね。

Posted by DT50